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【 コラム 】「バックキャスティング」と「フォアキャスティング」の思考法

公開日:2023年4月21日

「バックキャスティング(Backcasting)」は「未来思考」の一つです。特徴は、「未来」を起点として、そこから逆算して「現在」を考えること。一方、「フォアキャスティング(Forecasting)」は「今」を起点とする思考です。
「バックキャスティング」と「フォアキャスティング」は元々ビジネスシーンにおける思考法ですが、キャリア形成にも同様に有効です。


キャリアマネジメントにおける「バックキャスティング(Backcasting)」とは、目標とする未来を先に描いた状態で、その未来から逆算して現在までをキャリアプランニングします。目指すゴールが明確であるため、到達するまでの道筋をブレずに描きやすいのも特長です。


一方で、キャリアマネジメントにおける「フォアキャスティング(Forecasting)」とは、現在を起点として未来を創り上げる方法です。現状の自分の強みを活かした、実現性の高い未来を描きます。歩んでいる延長上にキャリアが出来上がるというイメージです。


一般的に、キャリアマネジメントといわれると、前者を想像する方が多いでしょう。会社の上司からも「3年後はどうしていたいんだ?」「目標を明確に持つことが大切」と指導を受けることもあるでしょう。但し、両者の思考法にはメリットとデメリットがあります。

バックキャスティングでは、未来を明確に描いて逆算し、それに向かって進むため、そのプロセスにおいて、全く別のチャンス(プランドハプンスタンスと言われます)が訪れたときに見逃してしまう可能性があります。また、フォアキャスティングにおいては、自分自身の強みを活かしてその延長上にキャリアを描くので全く別のチャンスが訪れたときにもそのチャンスをモノにしやすいですが、どうしても高い目標を描きにくいという部分もあります。

キャリアを描くには自分自身の特徴を理解しながら、バックキャスティングの考え方とフォアキャスティングの考え方を上手く選択していく柔軟性が必要になってきます。次回は、今日からできるキャリアマネジメントの為の活動についてお伝えしたいと思います。

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株式会社アイデアル 山口幸子
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