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【 コラム 】体験学習のサイクルを回す必要性

公開日:2023年3月31日

前回のコラム(2023年2月3日)に引き続き、「体験学習/ラボラトリートレーニング」についてのコラムをお送りします。
今回は「体験学習のサイクルを回す必要性:成長の循環過程、成長サイクルを回す必要性」についてお伝えします。

そもそも学校での通常の学習は、この「体験学習」とは逆のサイクルを回します。
学校での学習は、教科書で学んだ上で、先生や同級生と質疑応答などをしながらやり方を理解し、基本問題をし、応用問題を行うという流れです。この「教科書」が、体験学習の最終工程である「仮説化(GROW)」であり、「先生や同級生と質疑応答などをしながらやり方を理解する」ことが、「指摘(LOOK)・分析(THINK)」であり、「基本問題をし、応用問題を行う」ことが、「経験(DO)」だといえます。

学習の方法としては、この学校での学習方法も効率的で学習スピードも速いので、決して否定するものではないのですが、何故、この方法がビジネスにおいて使えないかというと、ビジネスにおいてはこの「教科書」が存在しないからです。
ビジネスにおいて「毎年、常に前年の倍の利益を上げる教科書」というものはないのです。
なぜなら、経済の状況は変わり、マーケットは変化し、法律も変わるからです。

更に今は「VUCAの時代」と言われています。
VUCAとは、”未来が予測困難な時代”を指し、時代の特徴を表す以下の4つの単語の頭文字をつなげたものです。

 ・Volatility = 変動性
 ・Uncertainty = 不確実性
 ・Complexity = 複雑性
 ・Ambiguity = 曖昧性

つまり、想定外のことが次々と発生し、新サービスの登場で市場が急激に変化し、今までの常識が覆されるような時代だということです。そのような時代においては「教科書」は存在し得ようがありません。
だからこそ、何かが起こることからスタートし、どうするかを考え抜き、自分なりの考えを構築する、つまり「仮説化(GROW)」=「自分だけの教科書」を創り上げることが重要となってくるのです。

体験学習で実験的に
経験(DO)→指摘(LOOK)→分析(THINK)→仮説化(GROW)
のサイクルを繰り返し回すことで、実際のビジネスにおいても、同様のサイクルを回すことの重要性を理解することに繋がります。
そうすることで、「経験(DO)」だけを繰り返してしまい個人のキャリアとしてもビジネスとしても成長をしないことから脱却し、「VUCAの時代」の中で、成果を出し続けることの実現に貢献します。

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株式会社アイデアル 山口幸子
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