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【 コラム 】ストロークとディスカウント

公開日:2022年10月20日

エリック・バーン博士によって開発されたTA理論(交流分析)の中の1つの分野で「ストローク・ディスカウント」という概念があります。

ストロークは、なでる・さする等の意味がありますが、TA理論の中では、自分・あるいは相手の存在を認めるすべての働きかけと定義されています。挨拶や、優しく微笑みかける、褒める、励ますなど肯定的なストロークもあれば、叱る、怒る、忠告する、注意するなど否定的なストロークもあります。
全てのストロークは人間関係を構築する良い関わりとされています。

一方で、逆の考え方として、人間関係を破壊する関わりのことをディスカウントといいます。例えば、殴る、つねる、いやみ、にらむ、無視などわかりやすいディスカウントもありますが、怒るなどもディスカウントに入る場合もあります。
否定的なストローク(良いコミュニケーション)なのか、ディスカウントなのかは、相手のことを思っての言葉や関わりなのかどうかによるということです。


そして、大切なのは、ストロークかディスカウントかは、発信している側が決められることではなく、受け手側が決めることだということです。
つまり、発信側が相手のために怒ったと思っていても、受け手側がディスカウントだと思えばディスカウントなのです。

ハラスメントでも同様のことが起こっています。セクハラ、パワハラを行っている側は「そんなつもりはなかった、コミュニケーション、指導の一環だった」と言っても、受け手側が「パワハラと感じた、セクハラと感じた」と言えば、ハラスメントと認定されるケースも多いです。

人間関係を構築するためにストロークを大切にしつつ、それがディスカウントやハラスメントになっていないかと自分自身のコミュニケーションを常に振り返り、改善・成長し続けることが大切です。

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株式会社アイデアル 山口幸子
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